新生姜
2018年9月17日 08:48
6月に入り、いよいよ梅雨がやってきます。
雨ばかり降り洗濯物が乾かない…
傘を差しながらの通学、通勤が大変…
など、色々と悩みもあると思いますが、
6月ごろから出回り始める旬のおいしい食材もたくさんあります。
今回はその中の「新生姜」についてお伝えします。
新生姜と普通の生姜の違いは?
普通の生姜は1年中スーパーで売られていますが、新生姜は大体6月~8月ごろにハウス栽培のものが、そして9月~11月の間に露地物が売られています。
普通の生姜は「根生姜」と言われるもので、収穫は8~10月ごろです。
貯蔵したものを一年中出荷しています。
新しょうがと比べると繊維質で辛味が強くなっています。
一方「新生姜」は根付けに使った種生姜の上に出てきた新しい芽の部分です。
根生姜に比べて辛味は穏やかで、繊維質は少なくみずみずしいのが特徴です。
新生姜の甘酢漬け
新生姜は普通の根生姜のように薬味として使ってももちろんおいしいですが、
せっかくの旬の食材なので甘酢漬けがお勧めです!
市販品を買うことの多い生姜の甘酢漬けですが、手作りすると好みの味付けにできますよ。
【作り方】
①新生姜の皮の堅い部分は取り除き、薄くスライスします。
②水に10分ほどさらした後、熱湯で10秒ほど茹でます。
③キッチンペーパーで水気をよくふき取ります。
④お鍋にお酢とお水を1対1で合わせて、砂糖100gと塩を小さじ1ほど入れ、煮立たせます。
※お好みで味付けは変えてください。
⑤③の新生姜を④の甘酢に漬けて冷蔵庫で冷やします。
新生姜の色素
新生姜の甘酢漬けは綺麗なピンク色をしていますが、あれは着色したわけではありません。
新生姜にはアントシアニンという色素があり、pHによって色が変わります。
お酢に漬けて酸性になることで、アントシアニンの色素がピンク色に変化しているんです。
この色素は成長するにつれ少なくなってしまうので、根生姜にはほとんど含まれていません。
体を温める辛み成分ショウガオール
生姜を食べると体が温まると言われていますが、
その理由はショウガオールという生姜特有の辛味成分です。
ショウガオールには血行を良くする作用や、発汗を促す作用があります。
生姜を乾燥させたり加熱することで生成する物質と言われているので、
体を温めたいときはスープなどにして加熱した生姜を食べるとより効果的です。
さて、今回は旬の「新生姜」を紹介しました。
これから暑くなってくるので、そうめんやそばなどの麺類に合わせてもおいしいですね。