vol.1 「節分」

2012年3月8日 16:40

●節分てなぁに?
古代中国で作られた作物を育てる季節区分法「二十四節気」において、季節が移り変わる立春・立夏・立秋・立冬の前日を「節分」と読んでいました。
それが、時代と共に春だけに用いられるようになり、現在では立春の前日の名称だけが残ったのです。新暦では、2月3日~4日ごろにあたります。
俗に年越し、年取り、追儺(ついな)と呼ばれ、神社仏閣をはじめ一般家庭では、豆をまいて鬼を追い払い、福を招き入れる行事を行います。
日本では古く、文武天皇のころ西暦706年(慶雲3年)に疫病が流行し、農作物も不作続きで多数の死者が出ました。そこで天皇は、国民の平和を願ってお経を読み、仏に祈りました。さらに、悪い病気や不作を鬼の仕業として豆をまいて追儺式(ついなしき)を行い、災いを追い払いました。旧暦では新年を迎える行事として、節分の儀式の名残で豆まきが行われるようになっています。

 

●豆まき
多くの家では「福は内」と言って内(家の中)に向かって豆をまき、「鬼は外」のかけ声で鬼に扮したお父さん(?)に向かって豆を外にまきますよね。地域や家庭によっては、鬼を立てずに家の内と外にまいたりもします。
鬼は、人の心の中にあると考え、怒っていたり悪いことをしたりするのは心の中の鬼がさせるとも言います。豆をまいて鬼(邪気や災難)を追い払い、除災招福を祈る行事となっているのです。
そういえば、お母さんが怒っている時って、心なしか頭に角が生えているような感じが・・・。

 

 

●節分飾り
外から入ってくる鬼を追い払うのに豆をまきますが、家の入口にはヒイラギの枝に刺したイワシの頭をぶら下げておいたりします。
これは、鬼がイワシの匂いが嫌いで、ヒイラギの枝にはトゲがあるので鬼が恐れると言われ、鬼よけ(邪気払い)になるといわれているからです。
地域によって干物イワシだったり、生イワシや焼きイワシだったりするようです。
臭い匂いも気になりますが、鬼だけでなくネコにも注意して下さいね。

 

●恵方巻
恵方巻(えほうまき)は、節分に食べると縁起が良いとされる巻き寿司、またはそれを食べる風習のことを言います。別名「恵方寿司」と呼ばれ、まるかじりして食べることから「丸かぶり寿司」や「丸かじり寿司」とも呼ばれます。
巻き寿司は「福を巻き込む」ことからきており、切らずに丸かじりするのは「縁を切らない」という意味が込められ、また、七福神にちなんで七種類の具材が使われています。

 

●恵方巻の発祥
江戸時代末期に大阪の船場で行われた、商売繁盛の祈願が由来とされる説がありますが、定かではありません。
また豊臣秀吉の家臣である堀尾吉晴が、節分の前日に巻き寿司のようなものを食べて戦に出陣し、大勝利を収めたという故事にあやかったという説もあります。いずれにしても縁起が良いのは、確かなようですね。
恵方巻を食べる風習は、一度は廃れたものの、1973年に大阪海苔問屋協同組合が作成したポスターを寿司屋が共同で店頭に張り出し、海苔を使用する巻き寿司販促キャンペーンとして広まりました。
現在では、コンビニの販売戦略により全国展開されるようになり広く普及してきました。関東地方の認知度も50%を超えるようになったそうです。

 

●恵方と恵方巻の食べ方
「恵方」とは、陰陽五行説でその年の干支によって定められた最も良い方角のことで、その方向に方位神である歳徳神(としとくじん)の吉神様がいるとされています。
「恵方巻」は、節分の日の夜にその年の恵方に向かって、目を閉じてひと言もしゃべらず、願い事を思い浮かべながら太巻き寿司を丸かじりするのが習わしとなっています。

 

今年の恵方は「西南西」!
ぜひ今年はおうちで、正当派の節分を過ごしてみてはいかがでしょう。