弁当の歴史

2012年6月21日 17:09

深緑が眩しいこの季節、お休みの日には公園に、お弁当を持って出かけたくなりますね!栄養雑学講座、今回のテーマは「弁当」です。

「弁当の語源」
「弁当」という言葉は、「便利なこと」を意味する昔の中国の言葉「便當」から発祥しました。そこには「弁えて(そなえて)用に当てる」という意味が込められています。

「日本人はいつからお弁当を作るようになったのでしょうか?」
日本では平安時代に、弁当を作る習慣が、始まりました。その中身は、おにぎりや、干し飯(ほしいい)という調理済みの乾燥米でした。干し飯は小さめの容器に入れ、そのままの状態で食べたり、水で煮て食べたりすることができました。
お花見の時など、戸外で食事をする時にお弁当を食べるようになったのは、安土桃山時代になってからで、漆塗りの弁当箱が使われるようになりました。現代でも人気の高い「幕の内弁当」は、江戸時代に現れました。能や歌舞伎を観覧する人々が幕間(まくあい)にこの特製の弁当を食べていたため、「幕の内弁当」と呼ばれるようになったのです。そしてこの時代には、弁当の作り方の本が多数出版されています。当時の人々は、雛祭りや花見の際の弁当レシピをこういった本に求め、お弁当箱への詰め方も本から情報を得ていました。

「松花堂弁当とは?」
松花堂弁当は、弁当箱のまん中に十字形の仕切りがあり、縁が高くなっていて、蓋をかぶせるタイプの箱を使ったお弁当のことです。ごはん、刺身、焼き物、煮物を美しく詰めます。幕の内弁当にも一見似ていますが、元々は幕の内弁当が本膳料理が元になっていることに対し、松花堂弁当は茶懐石の際の料理が元になり昭和時代に誕生しました。

松花堂弁当