vol.8 「薔薇」

2012年3月15日 11:33

新緑の街路樹を見ながら町を歩いていると、ジャスミンやオレンジの花の香りが心地よく漂ってきます。
多くの花が咲くこの季節ですが、その代表格はなんと言ってもバラではないでしょうか。
花束として豪華さを演出し、また一輪でも存在感があります。その香りは癒しの効果もあります。
そこで、今回はバラについての雑学をお話ししたいと思います。

 

 

バラが栽培されるようになったのは、約5千年前の中国といわれております。これと同時期、ローマ帝国でもバラが盛んに栽培されていたようです。
1800年代以降、積極的な品種改良がおこなわれ、今日のような多くの品種を見ることが出来るようになりました。

 

バラは大きく分けると野生種、オールドローズ、モダンローズに分類できます。
オールドローズは野生種より人為的に作り出された品種で、遺伝的な特徴が色濃く表れています。
このオールドローズをより複雑に交配して誕生したのがモダンローズです。
現在、栽培されているバラはモダンローズの中でもハイブリッド・ティーとフロリバンダの二系統に多くが分類されているようです。
これらの四季咲き性の特徴や花の形は18世紀に、アジアからヨーロッパへ導入されたバラの原種に由来すると言われています。

 

 

ところで、「青いバラ」をご存じですか?
英語で「blue rose」とは不可能を意味するとも言われています。
バラには青色色素を作る遺伝子が無いため「青いバラ」は存在しないのです。
しかし、近年になって、このバラにパンジーの青色遺伝子を導入することで、不可能が可能となったのです。

 

現代のバラの品種は長い歴史と、多くの人員、そして偶然と運の重なり、更に現代技術のなせる技なのですね。
どうして一輪のバラにこれほどまでの存在感が有るのか納得できる話です。

 

 

5月のバラは散るのも早く楽しむ時間は短いですが、花屋で気に入った一鉢を育ててみてはいかがでしょうか。