土用の丑の日

2016年8月4日 17:00


いよいよ夏本番となり気温の高い日が続いていますが、体調を崩していませんか?

今回の栄養雑学講座は土用の丑の日についてご紹介します。

 

 

 

土用の丑の日はいつのこと?

今年の土用の丑の日は7月24日と8月5日ですが、

土用の丑の日とはいつの日のことを指すのでしょうか。

土用とは四立(立夏、立秋、立冬、立春)の前、約18日間のことを言い、

その間の日の干支が丑の日のことを土用の丑の日と呼びます。

なので、厳密には土用の丑の日は1年間に4日程度あります。

 

鰻に豊富な栄養素

土用の丑の日といえば、鰻を食べるという習慣が普及しています。

鰻は良質なたんぱく質や脂質、ビタミンA・B₁・B₂を豊富に含んでおり

栄養価の高い魚です。特にビタミンAは普通、肝臓部に多く含まれている

栄養素ですが、鰻の場合はその身にもビタミンAを多く含んでいます。

夏の暑さに疲れた体には、ぴったりな食材と言えます。

 

鰻を食べる習慣はいつからはじまったのか?

万葉集にある大伴家持の歌にもあるように、

日本では1000年も前から「鰻は夏痩せに効く」と言われてきました。

では、なぜ土用のしかも丑の日に鰻を食べるようになったのでしょうか。

 

この習慣ができたのは江戸時代になってからといわれ、諸説あります。

もっとも真実性があると伝わっているのは、次の3つのお話です。

 

○ある鰻が大好物な文人が、当時江戸で有名だったうなぎ屋を繁盛させるための

一策として「土用の鰻は効果あり。特に丑の日に食べると食あたりしない」

という意味の広告を出させたことが始まりである。

 

○当時有名な科学者、平賀源内がうなぎ屋の依頼で看板を書いた時、

たまたま土用の丑の日だったため「本日土用の丑の日」と鮮やかな達筆で描き、

店頭に掲げた。その看板を目にした市民が、平賀源内の奇才ぶりから、

土用の丑の日と鰻は深い関係があるに違いないと察し、これが評判となりうなぎ屋は

大盛況となった。その様子を見て、他のうなぎ屋も真似をするようになった。

 

○ある鰻屋が大量の蒲焼の注文を受けた時、土用の子、丑、寅の3日間にわたって蒲焼を作り、

7日間保存し変化を調査したところ、丑の日に焼いたものが色、香味ともにまったく

変化していなかった。そこで、丑の日に作った蒲焼が最良だとして納品したのが始まりである。

 

土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、今回挙げた3つのお話のほかにも、

宗教にまつわることや迷信に関わるお話など、様々な由来があります。

決定的な定説はありませんが、当時有名な人が土用の丑の日を上手く宣伝材料に使って、

商売と結び付けたところ、一般に習慣化されたものと考えられます。

 

ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことにより、将来鰻が食べられなくことが危惧されていますが

せめて土用の丑の日に鰻を食べる習慣は残していきたいですね。