スパイス

2016年12月20日 09:46

12月も後半になり、冷え込みが厳しくなってきましたね。身体が冷える、体調が優れない、疲れがたまったなと感じるている方も多いと思います。

そんな時スパイスを使った辛い物・刺激や香りが強いものを食べたいと思ったことはありませんか?今回の栄養雑学講座はスパイスについて紹介いたします!

 

「スパイス」の画像検索結果

 

スパイス(spise、香辛料)は、飲食物の風味付けをするために用いられる芳香生植物の一部で、特有の香り、辛み、色を持ちます。スパイスは古代から食べ物の保存や食用、薬として活用され、貴重な作物として扱われてきました。各国ではその土地の風土や気候に適したスパイスが生産され、日本でも山椒や山葵、唐辛子などのスパイスが栽培されています。そんなスパイスの魅力に取りつかれた人々は、歴史上の中で様々な事件を起こしてきました。

≪スパイス先進地エジプト≫

古代エジプトはスパイス先進地と呼ばれています。ピラミッドに収められたミイラの周りにはクローブやクミンなどのスパイスがつめられ、防腐剤として使われていました。また、ピラミッド建設にあたる労働者には疲労回復のためにガーリックやオニオンを大量に使った食事が与えられていたとされています。

 

≪金銀と同等の価値を持つスパイス≫

スパイスの交易が盛んになったころ、特に珍重されていたのがインドネシアのクローブ、ナツメグ、ペッパーやシナモン、インドのペパーやカルダモンです。これらのスパイスは一度インドに集められ、そこからシルクロードをへて地中海へと運ばれました。長い道のりには砂漠が広がり、時には盗賊に襲われるなど、様々な危険を乗りこえる必要があり、ヨーロッパに着く頃にはスパイスの価値が跳ね上がり、金銀と同等の値段になっていました。

 

≪歴史を変えたスパイス≫

スパイスに心を奪われたヨーロッパ人は、スパイスを求めるために東洋へと向かいます。陸路はアラビア人に支配されていたため、海路を使用しました。これが大航海時代の幕開けです。

バスコ・ダ・ガマはインドにわたり、東方見聞録にある胡椒海岸の調査を行いました。そしてスパイスを大量に持ち帰ることに成功し、ポルトガルは直接インドからスパイスの買い付けを行う海路を確保しました。

マゼランはスパイスを求めるために大西洋を攻略する過程でマゼラン海峡を発見、これにより大西洋から太平洋に抜けることが可能となり、地球は丸いということが証明されました。

 

≪日本のスパイス≫

日本において、スパイスは「薬」として用いられることが多く、とても貴重なものとして扱われていました。聖武天皇の時代に、初めてシルクロードからペッパー、シナモン、カルダモン等のスパイスが渡たり、それらのスパイスは千年以上経った今でも、大切に正倉院に保管されています。しかし、日本は新鮮な海の幸山の幸が豊富でスパイスで保存性を高める必要性がなく、近年まで食材としてより、素材の味を活かし料理にアクセントとして添える「薬味」として使われてきました。代表的な日本のスパイスはわさび、生姜、山椒、にんにく等、辛みの強いものが多いようです。

 

今ではお店の棚に様々な種類のスパイスが並び、多くの家庭にもスパイスが常備されるようになり、日常的にスパイスを口にするようになりました。時にはスパイスが辿ってきた歴史に少し思いをはせてみませんか?